過去のIVRC作品をピックアップして、独断で解説します。今回はColumn Gear(コラムギア)。
手元のコントローラを振ると、球体のロボット(コラム)がパカッと開いて、みにょーん。と伸びます。基本はそれだけなのですが、コントローラが複数あって伸びる方向も複数です。上手い具合に順番に振ってあげるとコラムは動き回る事ができます。簡単に言えば、ロボットを通した二人羽織です。
ロボット二人羽織と言えば、戦隊ヒーローでは5人で1体の巨大ロボット操作しますね。どうやって操作するんだ!って子供心ながら疑問に思った人も多いでしょう。ロボットに限らず、合体(ヒュージョンネタ)って何となく、みんなが出来たらいいなと思いつつ、どうやったら良いかは解明されていないテーマです。そんなこんなで二人羽織は隠れたVR定番テーマです。(参考:身体共有の研究例 /産業化の例)
二人羽織の習得が難しいようにIVRC等のデモ展示といった短い時間では、普通の身体共有を体験するのは難しいです。だからこそ、振れば伸びる程度の操作という単純な動きは妥当ですし、なんとか転がるのがせいぜいのカワイイ能力に相応しい、カワイイ動きやシンプルな形がマッチしたものになっています。
それでも短時間でColumの操作を体得するのは難しく、短時間で身体共有できたと実感させる方法や、見せ方はまだまだ、ネタの宝庫です。